天然石についての私の考え方(2)
では、次に天然石の価値について考えたいと思います。
そもそも、モノの価値とは、なんでしょう?
どうやって決められるものでしょう?
経済的に言えば需要と供給の交わるところですね。
欲しいと思う人と、提供したいと思う人の、要求の度合が交わるところ。
これをふまえて、私も天然石についても価値決めをしています。
といっても、基本的には仕入れ価格が原則です。
ただ、需要に関しては、私のような未熟者には分かりません…。
だって売れてな…げふっ、まあそれはおいといて。
なので供給に関しての加味をしています。
例えば、この種の石をもう一度手に入れようとして、手に入るかどうか。
そういったことを考えます。
もし二度と手に入らない、となると、原価計算から決める売価をさげることはあまりありません。
もう一つの要素として、その石が「私の素人目で」綺麗かどうか。
これに関しては下方修正のみしています。
世の中の人のパーセンテージとして、天然石の審美眼または鑑定眼を持つ方はそういらっしゃらないのではないかと…。
そうすると、素人である私がみた印象が、まあ大多数の印象であろうと考えます。
だから、本当はプロの目からみると「これがこの石のいいとこよ!」というような内包物や
縞などをマイナスにとらえているかもしれません。
まあそこは仕方がないかなと…。
あと、天然石の真偽です。
基本的に、仕入れ先を信用しています。
…としか言えないのが現状です。
これに関して、以前、少し考えさせられることがありました。
私は自分でもアクセサリーを作りますが、他人様が作ったものも好きです。
なので、ハンドメイドサイトなどで購入することがあります。
あるとき、綺麗だな、これ私は作れないな、って思うブレスレットがありました。
ただ、素材の記載について、少しアレ?と思うことがありました。
詳しいことは避けますが、書いてある内容をみると、GP(メッキ)であるように思ったのです。
でも、素材はGF(ゴールドフィルド)を使っています、と記載されているのです。
なので、一応、と思い作家さんに問い合わせてみました。
ご記載の内容では、GFではなく、GPではないでしょうか・・・?と。
すると、答えは「たしかにGPのようですね。でも仕入れたときGFと言われたのでGFということで記載しています。」
…そ、それは…。
自分でもGPでは?と思ってるのに、GFと言われて買ったんだからGFだ、と標榜していると…。
わたしは、GFであれGPであれ、買うのをやめよう、と思いました。
この作家さんに対し、「無責任では?」と思いつつも、
自分だって変わらないではないか、という思いがしました。
私も、「ローズクォーツ」と書いてあったから「ローズクォーツ」
「トパーズ」と書いてあったから「トパーズ」、そう表記しています。
この件に関しては、もう、「私より鑑定眼のある卸さんから買っている」ということしかもうアピールできることはありません。
ただ、私にできることは、素人なりにでもなんでも、
「目を肥やす」ということだと思っています。
そして、上記の作家さんとは違う、といえるならば、
疑念をもったときは迷わず仕入れ先に質問する。
疑念が晴れなければ販売しない。
たとえ返品がきかなくて損になったとしても。
これを、私のポリシーにしたい、そう思っています。
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